
毎日、あなたの会社のメールボックスに届くメールの中に、本当に信頼できるメールはどれだけあるでしょうか?
スパム、フィッシング、なりすましメール——これらの脅威は年々巧妙化し、従来のセキュリティ対策では防ぎきれなくなっています。SPFやDKIM、DMARCといった既存技術は「送信元が本物かどうか」は確認できますが、「その送信者が信頼に値するかどうか」は判断できません。
この根本的な問題を解決するために生まれたのが、AIBトラストネットワークです。
そもそも、なぜ迷惑メールはなくならないのか?
現在のメールセキュリティの仕組みを、日常生活に例えてみましょう。
SPFやDKIMは、いわば「身分証明書のチェック」です。届いた郵便物の差出人住所が実在するか、封筒に偽造がないかを確認する——それが今のメールセキュリティです。
しかし考えてみてください。身分証明書が本物でも、その人が信頼できるとは限りません。詐欺師も本物の身分証を持っています。正規のメールサーバーから送られたスパムは、SPFもDKIMもパスしてしまうのです。
これが、30年以上にわたってスパム問題が解決しない根本的な理由です。
AIBトラストネットワークの発想:「知らない人からの手紙は受け取らない」
AIBトラストネットワークのアプローチは、極めてシンプルです。
「あらかじめ信頼関係を結んだ相手からのメールだけを受け入れる」
これは、マンションのオートロックに似ています。住人が事前に「この人は通していい」と登録した訪問者だけが入館できる。登録されていない人は、どんなに身なりが良くても中に入れません。
しかも、この信頼関係は「双方向」でなければ成立しません。
- A社が「B社を信頼する」と宣言する
- B社も「A社を信頼する」と宣言する
- 双方が宣言して初めて、メールのやり取りが許可される
つまり、スパム業者が一方的に「御社を信頼します」と宣言しても、御社側が承認しなければメールは絶対に届きません。技術的に突破する方法が存在しないのです。
導入はシンプル、仕組みは独自技術
「信頼関係の登録」と聞くと、複雑なシステム導入が必要に思えるかもしれません。しかしAIBトラストネットワークでは、インターネットの基盤技術を活用した独自の仕組みにより、簡単な初期設定だけで信頼関係の構築が完了します。
専用のハードウェアも、高額なソフトウェアライセンスも必要ありません。既存のメールインフラに大きな変更を加えることなく導入できます。具体的な技術実装については、導入のご相談時に詳しくご説明いたします。
従来技術との決定的な違い
AIBトラストネットワークが従来のメールセキュリティと根本的に異なる点を整理します。
従来の技術:「怪しいメールを見つけて排除する」(後追い型)
SPF、DKIM、DMARC、スパムフィルターなどの従来技術は、全てのメールを一旦受け取り、その中から怪しいものを見つけて排除する仕組みです。これは本質的に「いたちごっこ」であり、スパマーが手口を変えるたびに防御側も対策を更新し続けなければなりません。
AIBトラストネットワーク:「信頼できる相手だけ受け入れる」(事前宣言型)
一方、AIBトラストネットワークは「ホワイトリスト」の考え方です。そもそも信頼関係のない相手からのメールはサーバーレベルで拒否されるため、スパムが受信箱に到達すること自体がありません。スパマーがどんなに巧妙な手口を使っても、信頼関係がなければメールは届きません。
「でも、取引先以外からのメールが届かなくなるのでは?」
ごもっともな疑問です。AIBトラストネットワークでは、2つの運用モードを用意しています。
Strictモード(厳格モード)
信頼関係のないドメインからのメールを完全に拒否します。金融機関や医療機関、政府機関など、情報漏洩が絶対に許されない組織に最適です。
Optionalモード(柔軟モード)
全てのメールを受信しつつ、信頼関係の有無をヘッダー情報として付与します。メールクライアント側で「未信頼メール」として警告表示できるため、ユーザーが自分で判断できます。新規取引先からの初回メールも見逃しません。
多くの企業では、まずOptionalモードで運用を開始し、信頼ドメインの登録が十分に進んだ段階でStrictモードに移行することをお勧めしています。
リアルタイム警告:AIB Trust Monitor
Optionalモードでの運用を強力にサポートするのが、Windows常駐型の「AIB Trust Monitor」です。
このアプリケーションは、受信メールをリアルタイムで監視し、信頼ネットワーク外からのメールを検知すると即座に以下の方法で通知します:
- ポップアップ警告 — リスクレベルに応じた色分け表示(赤:危険 / オレンジ:警戒 / 黄:注意)
- カスタム警告音 — MP3/WAVファイルで独自の警告音を設定可能
- サイドバー一覧 — 未信頼メールの一覧管理、ワンクリック削除
- トレイアイコン — 常時状態を色で表示(緑:安全 / 黄:未信頼あり / 赤:エラー)
SPFやDKIMの認証結果も併せて表示するため、「なぜこのメールが危険なのか」が一目でわかります。
プライバシーも万全:取引先情報は外部に漏れない
「信頼する取引先の情報が、外部に知られてしまうのでは?」
この懸念に対応するため、当社は独自の暗号化プライバシー保護技術を開発しました。
AIBトラストネットワークでは、信頼する取引先の情報をそのまま公開するのではなく、独自の暗号技術によって秘匿します。外部の第三者が調べても、誰を信頼しているかは一切わかりません。
それでいて、メール受信時には数学的な検証プロセスによって「送信者が信頼リストに含まれているか」を正確に判定できます。取引先の情報を秘匿したまま、信頼関係を検証できる——セキュリティとプライバシーを両立する独自技術です。
導入のメリットまとめ
- スパム完全排除 — 信頼関係のない相手からのメールはサーバーレベルで遮断
- 導入コストが低い — 簡単な初期設定のみ。専用機器不要
- 運用が簡単 — 管理画面から信頼する取引先を追加・削除するだけ
- 信頼の取消が即座 — 設定を変更すれば即座に信頼関係を解消
- 既存システムと共存 — SPF/DKIM/DMARCと併用可能。段階的に導入できる
- ビジネス情報の秘匿 — 独自の暗号技術により取引先情報は外部に非公開
- リアルタイム監視 — Trust Monitorで未信頼メールを即座に検知・警告
こんな企業に最適です
- フィッシングメールによる情報漏洩を絶対に防ぎたい金融機関・医療機関
- 取引先との安全なメール通信を確保したい製造業・商社
- スパムフィルターの誤検知で重要なメールを見逃したくない全ての企業
- メールセキュリティにかかる運用コストを削減したい中小企業
- コンプライアンス対応でメール監査を強化したい上場企業
まとめ:メールセキュリティの「根本解決」へ
従来のメールセキュリティは、スパマーとの終わりなき「いたちごっこ」でした。フィルターを強化すれば手口が変わり、手口に対策すればまた新しい手口が生まれる——この30年間、本質的な解決には至っていません。
AIBトラストネットワークは、この問題に対して「そもそも信頼関係のない相手からのメールは受け取らない」という根本的な回答を提示します。
簡単な初期設定で導入でき、既存システムとも共存可能。まずはOptionalモードで始めて、効果を実感してからStrictモードに移行する——段階的な導入が可能です。
メールセキュリティの「いたちごっこ」を終わらせる。それがAIBトラストネットワークの使命です。
導入のご相談・お問い合わせは、お気軽にご連絡ください。
